心石形成外科

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レーザー治療 レーザー治療

単純性血管腫(毛細血管奇形)

生まれつき真皮内の毛細血管が太いため血流が多く、皮膚が赤くなっている状態です。体の成長と同様に拡大します。徐々に濃くなったり、皮膚が肥厚したり、一部が盛り上がって腫瘤状になることもあります。

この治療にはパルス幅可変式色素レーザーを使用します。3〜4ヶ月に一度のペースで治療を繰り返し行います。徐々に色が薄くなっていきますが、完全に消えるわけではありません。原因となる毛細血管の深さ、太さ、量などにより、レーザー治療が効きやすいもの、効きにくいものがあり、効果には限界があります。

パルス幅可変式色素レーザーは強さや深さを調節できますので、同じ設定で繰り返し治療しても効果がなくなったら設定を変更し、再び繰り返します。しかしいずれは限界となり、治療してもそれ以上薄くなりません。

また、治療を繰り返して色が薄くなった部分も、年月の経過と共に再発して濃くなる可能性があります。色の薄い状態を維持するためには、濃くなってきたら治療を再開して薄くする、ということを繰り返す必要があります。

腫瘤状になるとレーザー治療ではあまり効果がないので、切除することもあります。

苺状血管腫(乳児血管腫)

通常、苺状血管腫は生後3〜4週頃までに皮膚に赤い部分が生じ、急速に濃くなり肥厚して、生後3〜6ヶ月頃に最大となります。その後小学生頃までに徐々に自然退縮し、白い瘢痕となって治癒します。局面型、腫瘤型、深在型があり、特に腫瘤型は退縮後の瘢痕が目立ちやすい傾向があります。少し赤い色が残ることもあります。

この治療にはパルス幅可変式色素レーザーを使用します。治療は定期的に何回も繰り返します。

以前は自然に退縮するのを待っていましたが、出現後早期に色素レーザー治療を開始すれば増大を抑えられ、早く退縮する可能性があります。その分瘢痕も小さくて済みますし、赤く目立つ期間も短くなります。一旦増大すると、局面型ならレーザー治療の効果がありますが、腫瘤型にはあまり効果がありません。治療を始めるならごく初期が望ましいです。

また、腫瘤型には色素レーザー治療はあまり効果が少なく、潰瘍が生じることもあり、退縮後の瘢痕も目立ちます。早く退縮させるためプロプラノロール内服療法を行うこともあります。その場合は入院が必要なので、適切な施設を紹介します。

毛細血管拡張症

真皮の毛細血管が拡張して血流が増加し、赤くなっている状態です。

線状、網目状(樹枝状)、星芒状(赤い点を中心に放射状に広がっている)、点状、紅斑状(頬が全体的に赤い)などがあります。

この治療にはパルス幅可変式色素レーザーを使用します。色素レーザー治療を繰り返すことで徐々に目立たなくなります。

点状、網目状、星芒状、点状などは比較的治りやすいですが、紅斑状(頬が全体的に赤い)には効果が少ない傾向があります。

正中母斑

生まれつき、前額正中にV字状の赤い部分(サーモンパッチ)や、上眼瞼や鼻の下に赤い斑点があります。後頭部や後頚部に赤い斑点(ウンナ母斑)を認める場合もあります。

単純性血管腫(毛細血管奇形)と同様な状態ですが、それとは異なり、2~3歳ごろまで自然に徐々に薄くなります。上眼瞼や鼻の下はほとんどが消えますが、サモンパッチ、ウンナ母斑は残る可能性があります。残った場合や、濃くて残りそうな場合に治療を行います。

この治療にはパルス幅可変式色素レーザーを使用します。治療を繰り返すと徐々に赤い色が薄くなっていきます。

ウンナ母斑は髪で隠れることが多いので、あまり治療は行いません。

老人性血管腫

いつの間にか赤い点ができています。毛細血管の塊で、顔面、体幹、四肢どこにでもできます。通常20歳代以降に生じ、徐々に増加します。大きさも1㎜以下のものから4~5㎜の半球状までいろいろ混在します。

この治療にはパルス幅可変式色素レーザーを使用します。治療を繰り返すと徐々に小さくなっていきます。小さいものほど少ない回数で治ります。

大きく隆起している場合は切除することもあります。

静脈湖

主に下口唇に5㎜前後の暗紫色の丸い腫瘤が生じます。老人性血管腫の一種です。拡張した静脈の塊ですが、ホクロのように見えることもあります。治療法には、パルス幅可変式色素レーザー照射を繰り返して少しずつ小さくする方法、高周波ラジオ波メスで焼灼して少しずつ小さくする方法、切除する方法などがあります。

血管拡張性肉芽腫

小さな傷などがきっかけで生じる赤い腫瘤です。原因がわからないこともあります。毛細血管の塊なので出血し易く、なかなか止まらないこともあります。

小さい場合はパルス幅可変式色素レーザー治療が可能です。治療を繰り返すと徐々に小さくなっていきますが時間がかかります。

ステロイド軟膏を塗布して徐々に小さくする方法もありますが、これも時間がかかります。

大きい場合や、出血し易くて早く治したい場合は高周波ラジオ波メスや炭酸ガスレーザーを用いて切除します。

尋常性疣贅(ウイルス性イボ)

表皮の角化細胞にイボのウイルスが感染して生じます。

液体窒素療法、ヨクイニン内服、焼灼、その他たくさんの治療法がありますが、確実に治る方法はありません。また、自然に治ることもあります。

当院ではイボにパルス幅可変式色素レーザーを照射する治療を行います。なぜ効果があるのかよくわかっていませんが、数回の治療でイボが消失することがあります。イボの下の毛細血管が破壊されるためとも言われています。イボが厚いとレーザー光がイボの下まで届かないので、先にスピール膏の貼付や削るなどして角質を除去してからレーザーを照射します。

1ヶ月毎に治療を行いますが、この治療法もやはり確実ではなく、何回治療しても再発を繰り返す可能性もあります。

当院は予約制です

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