心石形成外科

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レーザー治療 レーザー治療

太田母斑

真皮の浅層から深層に真皮メラノサイト(メラニン産生細胞)が存在します。前額部、こめかみ、上下眼瞼、頬部、鼻背部、鼻翼部、耳介などに生じます。メラノサイトの深さや量によって褐色、黒色、青色になります。通常片側性ですが、両側性のこともあります。また、同側の眼球強膜や口蓋粘膜にも色素斑を認めることもあります。

新生児期、乳児期に生じて徐々に濃くなり拡大する場合や、思春期ごろや成人以降に生じることもあります。

この治療にはQスイッチ・ルビーレーザーまたはQスイッチ・アレキサンドライトレーザー、Qスイッチ・ヤグレーザーを使用します。

治療するごとに薄くなり、通常はほとんど消失しますが、治療が5回以上必要なこともあります。

小児期には薄くて目立たなかったため治療しなかった部分が濃くなり、目立ってくることもありますが、そこも治療すればほとんど消失します。

治療の間隔は通常3〜6ヶ月ですので、治療期間は数年間を要する可能性があります。

異所性蒙古斑

蒙古斑は腰部、殿部に生じることが多いですが、その他の部位に生じたものを異所性蒙古斑と言います。蒙古斑と同じく異所性蒙古斑も自然に薄くなりますが、濃い場合や残った場合にはQスイッチ・ルビーレーザーまたはQスイッチ・アレキサンドライトレーザー、Qスイッチ・ヤグレーザーで治療を行います。

通常、乳児期までは3~4回の治療で、かなり薄くなります。あとは自然に消えていきます。成人も治療を繰り返すと薄くなりますが、成人は治療後に高度の色素沈着を生じますので、それが消失するまでに長期間(1年ほど)要します。

扁平母斑

生まれつきの表皮メラノサイトの異常で、その部分のメラニンが多く産生されている状態です。

この治療にはルビーレーザーを用います。ルビーレーザー治療で一旦は消失しますが、高い確率で再発します。部位によっては治療後に高度の色素沈着を生じたり、再発後に点々やまだらになったり、縁取りができたりして、元よりも目立つ場合もあります。

広範囲の場合は、まず小範囲にルビーレーザーをテスト照射して効果を確認してから、全体を治療するかどうか検討します。

ベッカー母斑

小学生から中学生ごろに、肩や胸に広範囲に有毛性の濃淡のある褐色斑が生じます。

ルビーレーザーなどの治療で一旦は消失しますが、高い確率で再発します。扁平母斑と同じく、まず小範囲をテスト照射して効果を確認してから、全体を治療するかどうか検討します。

脱毛レーザー照射を繰り返して、毛を薄くする方法もあります。

外傷性色素沈着症(外傷性刺青)

道路での転倒や事故で生じた傷にアスファルト粉が入ったり、鉛筆が刺さって芯の粉が傷の中に残り、刺青のようになった状態です。

Qスイッチ・ルビーレーザーまたはQスイッチ・アレキサンドライトレーザー、Qスイッチ・ヤグレーザーを照射する治療を行います。

3〜6ヶ月毎に治療を繰り返して徐々に薄くなり、ほとんどは消失します。

炎症性色素沈着

熱傷、外傷、かぶれ、感染症などで皮膚が損傷し炎症が起きた後、表皮のメラニンが増えて褐色の色素沈着を生じることがありますが、通常は半年から1年ほどで消失します。表皮のメラニンが増えても、ターンオーバーで元のメラニンの量に戻っていくからです。

しかし炎症が長く続くとメラニンが真皮に滴落し、色が残ってしまうことがあります。

Qスイッチ・ルビーレーザー、Qスイッチ・アレキサンドライトレーザー、ピコ秒レーザー等を照射して、真皮内のメラニンの量を減らして薄くすることが可能です。

先天性色素性母斑(先天性母斑細胞母斑)

生まれつき褐色から黒色の、様々の大きさの色素斑が存在します。体の成長と一緒に徐々に拡大し、厚くなり、濃くなり、表面がザラザラになります。太い毛が生えることもあります。

完全に除去する場合には、皮下脂肪の深さまでメスで切除して縫合します。1回ですべて切除する方法と数回に分けて切除する方法があります。大きくて縫合できない場合や、無理に縫合すると周囲が変形する場合は、植皮術や皮弁作成術等が必要になります。いずれの方法も瘢痕が残ります。

母斑が平坦で褐色の場合は、レーザー治療を繰り返して薄い色にできることもあります。この治療にはルビーレーザー、アレキサンドライトレーザー、ピコ秒レーザーを使用します。また、炭酸ガスレーザーやエルビウム・ヤグレーザーを用いて先に表面を削ってから、ルビーレーザー、アレキサンドライトレーザー、ピコ秒レーザー等を照射することもあります。

しかしレーザー治療で完全に除去するのは困難で、多少瘢痕も残ります。一旦薄くなっても再発し、また濃くなってくることもよくあります。

後天性色素性母斑(後天性母斑細胞母斑)

いわゆるホクロです。先天性色素性母斑と同じ細胞でできていますが、生まれつきではありません。早ければ生後数ヶ月から成人後にも生じ、徐々に増大、増加します。隆起してイボ状になることもあります。

この治療には、炭酸ガスレーザー、エルビウム・ヤグレーザー、高周波ラジオ波メスを使用します。真皮まで母斑細胞の塊があり、上記の機器でその塊を削り取って除去します。削った後にピコ秒レーザーやQスイッチレーザーを照射して、残っているかもしれない母斑細胞を破壊します。傷が塞がるまでの2〜3週間は軟膏を塗ったり、創傷被覆材を貼ったりして傷の乾燥を防ぎます。

この方法は縫合しないので、丸い形の瘢痕が残ります。瘢痕は初期には赤色で目立ちますが、半年から1年かけて徐々に白色になり、目立たなくなっていきます。

母斑細胞の塊が深い場合は、完全に除去すると目立つ瘢痕が残りますので、深い部分を残すこともあります。その場合数ヶ月以内にホクロが小さく再発する可能性がありますが、気になるようであれば後日そこに治療を追加します。

先天性色素性母斑と同様に、再発しないよう完全に除去する場合にはメスで切除して縫合します。円形の傷をそのまま縫合すると線状の傷の両端に円錐形の膨らみ(dog-earと呼びます)が生じます。紡錘形に切除するとdog-earが軽度になりますが、元のホクロの直径の3〜4倍の長さの線状の瘢痕が残ります。

炭酸ガスレーザー等で削る治療の方が瘢痕は目立たないため、ほとんどは削る治療を行います。

小さいものや、平坦で色の薄いものに対しては、ルビーレーザーやアレキサンドライトレーザー、ピコ秒レーザー治療を繰り返すことで徐々に小さくする方法もあります。完全には除去できないことや再発することもありますが、瘢痕はほとんど残りません。

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