

ニキビ跡
陥凹性瘢痕が集まって目立つ場合に治療を行います。
最も効果が高いのは瘢痕全体を炭酸ガスレーザーやエルビウムヤグレーザーで削る治療です。上皮化するまで2〜3週間軟膏を塗布したり創傷被覆剤を貼付する必要があります。また上皮化後に高度の色素沈着を生じ、消退するまで半年以上を要する可能性があります。
ですので、通常まずは炭酸ガス・フラクショナルレーザー治療を行います。浅い陥凹の場合はフラクショナルレーザー治療を繰り返せば改善しますが、深い陥凹の場合は炭酸ガスレーザーやエルビウムヤグレーザーで創縁の段差を削ってなだらかにしてからフラクショナルレーザーを照射します。
毛穴
フラクショナルレーザー治療を繰り返すと、徐々に皮膚が引き締まるので毛穴が小さくなりますが、鼻など効果が出にくい部位もあります。
しわ
細かいしわはフラクショナルレーザー治療を繰り返すと、徐々に皮膚が引き締まり改善しますが、ある程度深いしわや表情によるしわにはほとんど効果がありません。その場合はヒアルロン酸注射やボトックス注射を行います。
ヒアルロン酸をしわ直下の真皮内に注入してしわを浅くします。効果は1年ほどなので、治療を繰り返す必要があります。
ボトックスを注射するとその部分の筋肉の収縮が抑制されます。しわの原因になっている表情筋の収縮を抑制することで、しわができにくくなります。前額、眉間、目尻のしわによく用います。効果は3~4か月程なので、治療を繰り返す必要があります。
ヒアルロン酸とボトックス両方を用いることもあります。
水痘跡
陥凹性瘢痕が目立つ場合に治療を行います。ニキビ跡と異なり一つ一つ離れていますので、それぞれ炭酸ガスレーザーやエルビウムヤグレーザーで創縁の段差を削り、なだらかにすることで目立ちにくくなります。
腋多汗症
汗が出る範囲の皮膚にボトックスを注射すると汗の量が減ります。個人差はありますが、効果はおよそ8ヶ月ほどですので、年に1〜2回注射をします。